[物語]5/11~5/20頃までに呟いたtwnovelまとめ
2012.05.30 Wed [Edit]
5/11~5/20に呟いたtwnovelのまとめです。
#twnovel 携帯がメールの着信を知らせた。けれど、私は知らんぷり。どうせ、いつもと同じ言い訳に決まってる。悔しくなって、ビールを片手にベランダに出た。都会でも星は輝いてる。男なんて星の数ほどいるんだからね、と、じわりと滲む月に呟く。玄関のチャイムがなる。そして――。
#twnovel 「ごめんな」謝られても。もう終わりなんでしょう? 浮かぶ言葉は形にせず、私は微笑む。「だいじょうぶ。――お幸せ、に」 嘘、嘘、全部嘘。溢れそうな声の代わりに、そっと、手の中のカバンを強く、握りしめた。――泣き顔なんて、見せてやらない。それが私の、最後のプライド。
#twnovel 手を差し出す。ぎゅっと握り返された。みれば、ニヤリと笑う男。「違う」「わかってる」それでも手を離さない。「もう、それとって」「それってどれさ」言葉遊びか。ため息を付けば、男が拗ねたように呟く。「少しは構ってくれてもいんじゃね?」普通逆じゃない? と思わず笑った。
#twnovel 「では、三姫さまを」頭を下げて騎士がいう。謁見の間、戦功の報奨に望むものを聞かれてのその応えに、並ぶ王族・貴族から息を呑む音がした。「三姫で、よいのか」「三姫が、良いのです」ギリ、と、扇の軋む音がする。青ざめた三姫の隣で、悔しげに唇を噛む、二姫が、いた。
#twnovel 「書割背景で学芸会みたいな真似させるなんざ、いい度胸じゃねぇか」私を足蹴にしながら男が言う。呻く私に、ふん、と、鼻で笑う。「いい加減にしないと覚えてやがれよ」三下のようなセリフだと思えば、かっと男が顔を朱に染める。「お前が書いてんだろうが!」――そんな夢をみた。
#twnovel 「愛してるって言って」むくれた彼女が言う。「そんなん言えるもんか」ぶっきらぼうに返したら、更に膨れる。「愛してないんだ」「違うだろ」ぷい、とそっぽを向くのを後ろから抱きしめた。「ごまかされない」「ごまかしてない」言葉にしたら消えそうだなんて、どう伝えればいい?
#twnovel もう逃ないと微笑む貴方に、ただ怯えるばかりで。何故そこまで執着するのかすら理解できぬまま、いつの間にか埋められた外堀は、逃げ出せぬほどに強固だった。「――すべて、私のものです」 ああ、どこで間違ったのだろう。――出会わなければよかった、と、呟いた声は風に消えた。
#twnovel 「離して」「嫌だ」「もう、邪魔なんだってば!」きい、と、振り払われて、しぶしぶと退く。恨めしげに見つめれば、うっとおしげにこちらをみた。「暑いんだって」「愛で我慢して!」「無理!」項垂れる僕に、彼女は深いため息。「――冬まで待ちな」ぶっきらぼうで優しい彼女の話。
#twnovel 振り払う。触れた温もりすら不快だった。身を捩り逃れようとする体は、けれど怒りすら感じさせる勢いの手に再び掴まれた。「――離して、くださいませ」掠れる声に交じる懇願に、返るのは低い嘲笑。ああ――どうして。失われた祖国を思い、侵略者たる王の前で、昏い絶望へ落ちた。
#twnovel 剣戟の音が響く。流れる血はどれほどものか。それでも、襲い来る敵をなぎ払い、まっすぐに目指すは我が姫のいる王城。このままでは姫は敵の手に落ちてしまう。それがどれほどの絶望をもたらすか。滅び行く祖国など、どうでもよかった。敵の手に掛かるくらいならば、我とともに――。
#twnovel 携帯がメールの着信を知らせた。けれど、私は知らんぷり。どうせ、いつもと同じ言い訳に決まってる。悔しくなって、ビールを片手にベランダに出た。都会でも星は輝いてる。男なんて星の数ほどいるんだからね、と、じわりと滲む月に呟く。玄関のチャイムがなる。そして――。
#twnovel 「ごめんな」謝られても。もう終わりなんでしょう? 浮かぶ言葉は形にせず、私は微笑む。「だいじょうぶ。――お幸せ、に」 嘘、嘘、全部嘘。溢れそうな声の代わりに、そっと、手の中のカバンを強く、握りしめた。――泣き顔なんて、見せてやらない。それが私の、最後のプライド。
#twnovel 手を差し出す。ぎゅっと握り返された。みれば、ニヤリと笑う男。「違う」「わかってる」それでも手を離さない。「もう、それとって」「それってどれさ」言葉遊びか。ため息を付けば、男が拗ねたように呟く。「少しは構ってくれてもいんじゃね?」普通逆じゃない? と思わず笑った。
#twnovel 「では、三姫さまを」頭を下げて騎士がいう。謁見の間、戦功の報奨に望むものを聞かれてのその応えに、並ぶ王族・貴族から息を呑む音がした。「三姫で、よいのか」「三姫が、良いのです」ギリ、と、扇の軋む音がする。青ざめた三姫の隣で、悔しげに唇を噛む、二姫が、いた。
#twnovel 「書割背景で学芸会みたいな真似させるなんざ、いい度胸じゃねぇか」私を足蹴にしながら男が言う。呻く私に、ふん、と、鼻で笑う。「いい加減にしないと覚えてやがれよ」三下のようなセリフだと思えば、かっと男が顔を朱に染める。「お前が書いてんだろうが!」――そんな夢をみた。
#twnovel 「愛してるって言って」むくれた彼女が言う。「そんなん言えるもんか」ぶっきらぼうに返したら、更に膨れる。「愛してないんだ」「違うだろ」ぷい、とそっぽを向くのを後ろから抱きしめた。「ごまかされない」「ごまかしてない」言葉にしたら消えそうだなんて、どう伝えればいい?
#twnovel もう逃ないと微笑む貴方に、ただ怯えるばかりで。何故そこまで執着するのかすら理解できぬまま、いつの間にか埋められた外堀は、逃げ出せぬほどに強固だった。「――すべて、私のものです」 ああ、どこで間違ったのだろう。――出会わなければよかった、と、呟いた声は風に消えた。
#twnovel 「離して」「嫌だ」「もう、邪魔なんだってば!」きい、と、振り払われて、しぶしぶと退く。恨めしげに見つめれば、うっとおしげにこちらをみた。「暑いんだって」「愛で我慢して!」「無理!」項垂れる僕に、彼女は深いため息。「――冬まで待ちな」ぶっきらぼうで優しい彼女の話。
#twnovel 振り払う。触れた温もりすら不快だった。身を捩り逃れようとする体は、けれど怒りすら感じさせる勢いの手に再び掴まれた。「――離して、くださいませ」掠れる声に交じる懇願に、返るのは低い嘲笑。ああ――どうして。失われた祖国を思い、侵略者たる王の前で、昏い絶望へ落ちた。
#twnovel 剣戟の音が響く。流れる血はどれほどものか。それでも、襲い来る敵をなぎ払い、まっすぐに目指すは我が姫のいる王城。このままでは姫は敵の手に落ちてしまう。それがどれほどの絶望をもたらすか。滅び行く祖国など、どうでもよかった。敵の手に掛かるくらいならば、我とともに――。
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