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[物語]05. 階段でキスの高さ調整

2012.01.23 Mon [Edit]
デートした。
誘われたから、デートした。

別に、誘われたら誰とでも出かけるわけじゃ、ない。
でも、映画にさそわれて、一瞬びっくりしたけど、考えるまもなくうなづいてた。

――つまり、私のきもちは、そういうこと。

デートだね、とか、笑うから。
誂われてるのかな、とか、思ったけど。

少しだけ、赤く染まった耳元がみえたから。
つられてあかくなりそうで、ちょっとだけこまった。

お店の定休日は、隔週の火曜日。

その日に、出かけることに、なって。

前の晩、私は、どこの中学生!? てな勢いで、洋服を取っ替え引っ替えして。
持ってる服が、選んでるとはいえ微妙にティーンズブランドなせいで、子どもっぽいきがしてちょっと落ち込んでみたり、それでもと必死であれこれくみあわせてみたり、頑張った。

――ああ、もう、我に返ると、結構恥ずかしいものですよ。




当日。

待ち合わせの場所に急いで向かえば、ラフな格好をした店長さん。普段と同じ格好のようで、いつもは白いシャツばかりの彼が、モーヴ色のシャツを羽織ってて、ちょっとドキッとした。
彼は目立つ。結構目立つ。身長の高い人が増えた昨今だけど、185cmという身長は、そうそうそこらに転がっているものではないと思う。ひょこっと飛び出たように見える彼に気づいて、深呼吸。笑顔。すまいる。気合をいれたら、一気に駆け寄っていった。

彼とのデートは、順調。
順調。うん。妹とデート? とか。ひどいのになると、パパと一緒でよかったねとか。そんなに年離れて見える? そんなふうに見えるの?! とか、思ったりした。映画館で大人二枚、っていったときも、真顔で見比べられたし。……ごまかしてほしいのか、年を! いや、しないけど。

少しだけつまらない気分で歩いてたら、困ったように笑って、店長さんが髪を撫でた。

ああもう、子ども扱い。いいけど、悔しいよ。私は子どもじゃないのに。ちゃんと、好きなのに。

むう、と、睨むようにみあげれば、微笑ましそうに笑われた。

――なんでだ!

でも。

彼氏と彼女の、はずなのですよ。

すきですって、彼に言われて。うん、って頷いて。これでも、彼氏彼女のはずなのです。

――未だに子ども扱いとか、ちょっとひどいと思うけどね!

悔しいなぁ悔しいなぁ、と、思いながら歩いてたら、手をつながれた。

むう、と、拗ねてたら、ぎゅ、っと握られた。

甘やかされてる。優しい。その方向がちょっと、恋人向きじゃないように感じるのは、私のきのせい? 被害妄想?

でもでも。

悔しいのでぶんぶんと手をふれば、くすくすと笑われる。

いいもん、いいもん。

そのまま私を侮ってればいいよっ。

目の前に階段。そこに差し掛かって、ふと思い立って手を離す。

先に数段登って、くるりと振り返れば、こちらをきょとんと見返す彼。

同じ目線。彼の目線と同じ高さ。

嬉しくなって微笑んで。

そっと手をさしのべて。

不思議そうな彼にそのまま、そっとキス。

ちゅ、と、少しだけ音がして、恥ずかしい感じ。

きょとんと見返していた彼の顔が真っ赤に染まるのを見ながら、そのままちょっとだけ笑って、先に階段をのぼりはじめれば。

「っきゃ!」

後ろから、抱きすくめられる。

お、お、落ちるかと思った!

目を丸くしながら、首を逸らして彼を見れば、私をぎゅっと抱きしめたまま、彼は真っ赤な顔で。

――それは、ずるい。

そういって。

ちゅ、と、キスを返された。


後から思えば、どれだけバカップル。
人がいなくてよかった、と、思いながらも。

でも、嬉しくて、幸せな、あるデートの思い出。



おっきな彼と、ちっさな私の、思い出のお話。


------8×-------- 8× -------- キリトリセン --------8×-------- 8×--

恋したくなるお題 様より
http://members2.jcom.home.ne.jp/seiku-hinata/

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