[創作]おばあちゃん転生もの、の裏側。
2012.01.05 Thu [Edit]
勝手に裏話シリーズ。本日3日目。これまで「TraningBox」で公開した小話について、執筆裏話なんてものを、紹介していきたいと思います。
今日は「勘違いもしくは人違いです5題」こと、「おばあちゃんが若返って転生したお話」についてです。
Training Box - 1.そんなに見つめられたら、貴女を好きになってしまいます。
お題よりもおばあちゃん転生、っていうのが先にあった唯一のお話。寿命でなくなった清らかなおばあちゃまが異世界に転生する、というのが漠然と最初にありました。まぁうん、男性のごにょごにょが30歳超えたら魔法使いになれるというお話から、じゃあ女性は聖女か大聖女か、などと意味不明な思考のラビリンスへ迷い込みさまよい出た結果とも言います。なんだそれ。
そもそもの発端は、「異世界に巫女とかって言って召喚されたり転生するけど、なんつーかすぐに絆されてくっついたり王妃なったりしちゃうよなぁ。それって巫女とか聖女としてありなのか?」というささやかな疑問でした。いや、処女性だけが大事なわけではないでしょうが、なんとなくそこが頭にあって。ラビリンスに迷い込んだ私は、思ったわけです。なくなるまで乙女であった人が転生したら、そりゃあすごい聖女になるよね。しかも枯れ尽くしてる女性だったらすんごい釣れないから逆ハーにもなんないよね、っていう。
で、ぼーっとお題を眺めてたら、「勘違いもしくは人違いです」のセリフがツボに入り。これだけじゃあれだなぁと、眺めてたら「変態なんかじゃないんです」ってお題をみつけて、ほほうとおもってると「黒魔術のひと5題」というお題を発見。きゅぴーん、と、3つを混ぜちゃえと、決心。そして、書くことに。
ちなみにこの時点で、私は、おばあちゃまが逆ハーレムに巻き込まれるけれどそれを蹴倒す話を想定していました。セリフ的にそうなるだろうなぁ、と、思っておりましたとも。ええ。相手役というか、惚れ込んで蹴倒される役に王と宰相と宮廷魔術師とか、あと神官系のどれかのうち3人、って、想定しておりましたとも。セリフ系お題が3つですからね、最初はその予定でした。
しかし。
まず、1話目。幽霊がえらく出張って来ました。まぁ、言うまでもなくテンプレ的に神様です。この1話目はテンプレを踏襲してます。お約束です。――微妙に違うきもしますが。悶える幽霊、という、意味不明の存在を生み出した第1話。どうやら、この悶える幽霊を書いてしまったことが、この先の展開に影響を与えたような気がしなくもありません。
そして第2話。ここです、ここ。最初から言葉が通じるというテンプレを蹴倒しました。そして、キス(体液交換)で意思疎通ができるという設定を、おばあちゃんが蹴倒しました。言葉って普通通じなくね? という疑問がひとつ。体液交換なら理解できなくはないが、そうするとこのキャラの場合絶対拒否だなと思ったのがひとつ。そうすると、あら不思議。……異世界側のキャラの影が薄い。しかもこのおばあちゃんの視点で書くと、えっらく相手の容姿を見ない。みえてはいるんでしょうが、目と鼻と口がある、くらい。美貌とかどうでもよすぎてみてない。故に描写がないという状況に。さらに、会話が通じないから、と、説明役で幽霊こと神様だしたら……あれー? んかこの人、おかしくないー? この人が、「変態じゃないんです」のセリフいうの? ってことはなにこのひと?! みたいな状況に。あれあれー? と思いつつ書き上げた第2話。続く第3話も、同じような状況で、完全に幽霊こと神様がイコール変態で固定されていきました。
おかしい、おかしいと思いつつ第4話。どーんと一ヶ月時間を勧めました。そして、異世界人側のターン! ですが、おばあちゃま無双。抵抗する抵抗する。そして幽霊こと神様登場。そして変態度アップ。いや選んだお題が悪いのか、キャラが悪いのか、ここまでになるとは、などとおもってたのだけれど、神様が語り始めます。え、語るんだ、と、思いつつ、書き連ねていって。
続く最終話。
自分で書いてびっくりしたよ。こんな世界だったのねー、なるほど、だから彼女だったんだねー、と。このあたりの設定、一切考えてませんでした。なぜ、神様が変態チックなのか。なぜ、愛を受け流す彼女が必要だったのか。なぜ、この世界の人間は聖女をめとろうとするのか。ぎゅっと詰め込んだ最終回となりました。私としては、最終話書くまえ、思わず「名探偵 皆をあつめて さてといい」という川柳をおもいだしましたのことよ。名探偵ではありませんが、ネタバレ回でした。
私的には、神様すでに堕天してやしないか、とか、なんというかこれでいいのかこの世界、とか、色々思いつつ、きっと20年とかたったら、神様、じわりと浄化されてヤンデレってた自分を振り返り、ああっ黒歴史だ、はずかしぃぃぃとか思えばいいよ、と、思っております。ええ、ルートとしてはこのまま付かず離れずルートが正規ルートで、あとはヤンデレ神様と一緒に強制堕天エンド、浄化されて神様我に返るルートといったところでしょうか。ああ、異世界の上層部の人たちが我に返ってきゃーっていうルートも提案されてましたね。
そんな感じで書いてきたこの話、かいてる時はこれでいいのかな、大丈夫かなとかなりなやみましたが、書き上げたら結構満足な感じとなりました。もっと書き込んだり削除したり整理したりするともっと違うのでしょうが、一発書きでこれならば、とりあえずは満足です。えへ。
聖女として召喚されたならば、聖女としていきていこうぜという、ある意味捻くれた思いから生まれた一作でしたが、皆様はいかがだったでしょうか。
続き、というのは書きづらいですが、小話としてワンシーンなどは、書くことができるかなとも思っております。その時は、あのおばあちゃんの語り口を楽しんでくださいませ。
以上、「勘違いもしくは人違いです5題」ことおばあちゃん転生モノウラ話でした。
明日は、ラスト、現代恋愛、クリスマスカップルと私が読んでいる二人の、クリスマス小話と年末小話の裏話になります。
今日は「勘違いもしくは人違いです5題」こと、「おばあちゃんが若返って転生したお話」についてです。
お題よりもおばあちゃん転生、っていうのが先にあった唯一のお話。寿命でなくなった清らかなおばあちゃまが異世界に転生する、というのが漠然と最初にありました。まぁうん、男性のごにょごにょが30歳超えたら魔法使いになれるというお話から、じゃあ女性は聖女か大聖女か、などと意味不明な思考のラビリンスへ迷い込みさまよい出た結果とも言います。なんだそれ。
そもそもの発端は、「異世界に巫女とかって言って召喚されたり転生するけど、なんつーかすぐに絆されてくっついたり王妃なったりしちゃうよなぁ。それって巫女とか聖女としてありなのか?」というささやかな疑問でした。いや、処女性だけが大事なわけではないでしょうが、なんとなくそこが頭にあって。ラビリンスに迷い込んだ私は、思ったわけです。なくなるまで乙女であった人が転生したら、そりゃあすごい聖女になるよね。しかも枯れ尽くしてる女性だったらすんごい釣れないから逆ハーにもなんないよね、っていう。
で、ぼーっとお題を眺めてたら、「勘違いもしくは人違いです」のセリフがツボに入り。これだけじゃあれだなぁと、眺めてたら「変態なんかじゃないんです」ってお題をみつけて、ほほうとおもってると「黒魔術のひと5題」というお題を発見。きゅぴーん、と、3つを混ぜちゃえと、決心。そして、書くことに。
ちなみにこの時点で、私は、おばあちゃまが逆ハーレムに巻き込まれるけれどそれを蹴倒す話を想定していました。セリフ的にそうなるだろうなぁ、と、思っておりましたとも。ええ。相手役というか、惚れ込んで蹴倒される役に王と宰相と宮廷魔術師とか、あと神官系のどれかのうち3人、って、想定しておりましたとも。セリフ系お題が3つですからね、最初はその予定でした。
しかし。
まず、1話目。幽霊がえらく出張って来ました。まぁ、言うまでもなくテンプレ的に神様です。この1話目はテンプレを踏襲してます。お約束です。――微妙に違うきもしますが。悶える幽霊、という、意味不明の存在を生み出した第1話。どうやら、この悶える幽霊を書いてしまったことが、この先の展開に影響を与えたような気がしなくもありません。
そして第2話。ここです、ここ。最初から言葉が通じるというテンプレを蹴倒しました。そして、キス(体液交換)で意思疎通ができるという設定を、おばあちゃんが蹴倒しました。言葉って普通通じなくね? という疑問がひとつ。体液交換なら理解できなくはないが、そうするとこのキャラの場合絶対拒否だなと思ったのがひとつ。そうすると、あら不思議。……異世界側のキャラの影が薄い。しかもこのおばあちゃんの視点で書くと、えっらく相手の容姿を見ない。みえてはいるんでしょうが、目と鼻と口がある、くらい。美貌とかどうでもよすぎてみてない。故に描写がないという状況に。さらに、会話が通じないから、と、説明役で幽霊こと神様だしたら……あれー? んかこの人、おかしくないー? この人が、「変態じゃないんです」のセリフいうの? ってことはなにこのひと?! みたいな状況に。あれあれー? と思いつつ書き上げた第2話。続く第3話も、同じような状況で、完全に幽霊こと神様がイコール変態で固定されていきました。
おかしい、おかしいと思いつつ第4話。どーんと一ヶ月時間を勧めました。そして、異世界人側のターン! ですが、おばあちゃま無双。抵抗する抵抗する。そして幽霊こと神様登場。そして変態度アップ。いや選んだお題が悪いのか、キャラが悪いのか、ここまでになるとは、などとおもってたのだけれど、神様が語り始めます。え、語るんだ、と、思いつつ、書き連ねていって。
続く最終話。
自分で書いてびっくりしたよ。こんな世界だったのねー、なるほど、だから彼女だったんだねー、と。このあたりの設定、一切考えてませんでした。なぜ、神様が変態チックなのか。なぜ、愛を受け流す彼女が必要だったのか。なぜ、この世界の人間は聖女をめとろうとするのか。ぎゅっと詰め込んだ最終回となりました。私としては、最終話書くまえ、思わず「名探偵 皆をあつめて さてといい」という川柳をおもいだしましたのことよ。名探偵ではありませんが、ネタバレ回でした。
私的には、神様すでに堕天してやしないか、とか、なんというかこれでいいのかこの世界、とか、色々思いつつ、きっと20年とかたったら、神様、じわりと浄化されてヤンデレってた自分を振り返り、ああっ黒歴史だ、はずかしぃぃぃとか思えばいいよ、と、思っております。ええ、ルートとしてはこのまま付かず離れずルートが正規ルートで、あとはヤンデレ神様と一緒に強制堕天エンド、浄化されて神様我に返るルートといったところでしょうか。ああ、異世界の上層部の人たちが我に返ってきゃーっていうルートも提案されてましたね。
そんな感じで書いてきたこの話、かいてる時はこれでいいのかな、大丈夫かなとかなりなやみましたが、書き上げたら結構満足な感じとなりました。もっと書き込んだり削除したり整理したりするともっと違うのでしょうが、一発書きでこれならば、とりあえずは満足です。えへ。
聖女として召喚されたならば、聖女としていきていこうぜという、ある意味捻くれた思いから生まれた一作でしたが、皆様はいかがだったでしょうか。
続き、というのは書きづらいですが、小話としてワンシーンなどは、書くことができるかなとも思っております。その時は、あのおばあちゃんの語り口を楽しんでくださいませ。
以上、「勘違いもしくは人違いです5題」ことおばあちゃん転生モノウラ話でした。
明日は、ラスト、現代恋愛、クリスマスカップルと私が読んでいる二人の、クリスマス小話と年末小話の裏話になります。
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