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1.恋愛ごっこなら余所でやりなさい

2011.11.23 Wed [Edit]
ずっと憧れていた。
それが本当の恋なのか錯覚なのか、なんて、どうでもよかった。

ただ、彼しか見えなかった。

――それなのに。


「恋愛ごっこなら余所でやりなさい」

深いため息と共に、じっとこちらを見つめる目は、呆れたような色で。
仕事の手を止めさせてしまった私を、どこか非難しているようで。

「……だって」

「でももだってもありません。私は、締切前なんです。忙しいんです。遊びに付き合ってる暇はありません」

さっさと帰りなさい、と、そう短く告げられて。

そのままパソコンへと再び視線を落とす彼。

「あ……の……」

恐る恐るかけた声すら、もう届かないほど集中していて。

私は、そっと、部屋を後にした。




ずっと憧れていた。
それが本当の恋なのか錯覚なのか、なんて、どうでもよかった。

ただ、彼しか見えなかった。
ただ、彼しかいなかった。

幼い恋。小さなころに刷り込まれた、あこがれのお兄ちゃんは、今や作家先生。
隣同士、幼馴染。年の差はいかんともしがたいけれど、隣のおばさんがかわいがってくれたから、彼の仕事場の家事のお手伝いをする、と、高校に上がってから許可をもらった。

本人が知らなかったなんて。それこそ、私が知らなかった。

――そして。

いつものように、甘えた私を。

仕事中の彼は、取り合ってくれなくて。なんだかさみしくて悔しくて、つい、言葉がこぼれた。

好きって。

いうつもり、なかったのに。

返された言葉は、冷たくて。どこまでも、冷たくて。

気が付けば、ほろほろ、涙がこぼれた。


ずっと憧れていた。
それが本当の恋かどうかなんて、どうでもよかった。
恋愛ごっこ、だなんて。

――この思いが、錯覚かどうか、なんて。

彼にだって、断言される筋合い、ないのに。

夕暮れの街は、紅に染まる。
長く伸びる影を眺めながら、ひとり、静かに泣いた。

-------8×-------- 8× -------- キリトリセン --------8×-------- 8×--

サイト名:確かに恋だった
管理人:ノラ
URL:http://have-a.chew.jp/
携帯:http://85.xmbs.jp/utis/

「年上彼のセリフ(1)」より

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