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[掌編]恋心のゆくえ

2013.10.24 Thu [Edit]
Rain / Tree
Rain / Tree / diongillard



「彼と、付き合えそう、なんだ」

そう、彼女はつぶやいた。

秋の雨が静かに、校庭に降り注ぐ。教室の窓越しに、それを見つめていた僕は、一瞬、どう答えればいいかわからなくて、少しだけ、会話に間が開いてしまう。

「……そっか」

良かったな、と、続けるべきだ、って、わかってはいた。
わかっていたけれど、その言葉が、僕の唇からこぼれることはなくて。

窓の外、雨に濡れる、色づき始めた木々の葉を眺めて、僕が絞り出せたのはたった、その一言で。

「……うん」

ガラスに映る、彼女の黒髪が、さらりと揺れて。
僕を見ているらしい、その、目が、どこか、悲しそうに揺らいで見えたのは、きっと。

僕の、願望がそう感じさせたに違いない。



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[掌編]いつの日か

2013.05.07 Tue [Edit]

Cats
Cats / cuatrok77



変わりたい

願うだけではどうにもならない、と、わかっている。

それでも。

心の底から、変わりたい、と、叫ぶ気持ちは、苦しいほどに強くて。

泣いてもどうしようもないのだ、と、理解しながらも、それでも。

流れる涙を止めるすべを、私は、持っていなかった。

変わりたい。

同じ過ちを、同じ失敗を繰り返す私から、変わりたい。

もう、こんな思いは嫌だ、と、涙をひたすらに流し続けた、春の夜。

失恋は、もうこりごり、だった。



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[掌編]混ぜると危険!? な恋愛ゲーム

2013.04.30 Tue [Edit]
Cat butler
Cat butler / tanakawho


夢をみた。
夢の中で私は、長テーブルの前におかれた椅子に座っていた。
向かいには、数名の人影。
人影があるのはわかるのに、なぜかあたりが白んでいて、そこに何人の人がいるのか、どんな格好をしているのか、どんな顔なのか、が、全く分からない。

わからないけれど、一つだけわかることがある。

これは面接だな、と、いうこと。

何かの面接を、私は受けているようだ。

質問を投げられ、名前に趣味に、好きなもの嫌いなもの、多少突っ込んだ嗜好について、と、次々に投げられる質問に、一つずつ答えていく。

やがて、最後の質問です、と、投げられた言葉に、私は、笑顔で答えた。

私の、最大の萌えと、愛を集約した、大好きな存在のことを。




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[掌編]それでも私はほほ笑みを浮かべる。

2013.04.28 Sun [Edit]

Cat and rain
Cat and rain / Ol.G



良い人だ、と、言われる。
偽善者だ、と、言われる。

どちらにしても、私は私にすぎないのに、まるで両極端なうわさ話を、面白いと思う。
こんなふうに言われてたよ、と、私に教えてくれる彼女も、いつも笑っている。
そこに含まれる感情が、どんなものなのか、私は知らないけれど、それでも。

そう。

それでも私は、ほほえみを浮かべる。
穏やかに、ただ、静かに。



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[掌編]残されたひとり。

2013.04.26 Fri [Edit]

Left alone
Left alone / Racchio



「私は、帰りません」

そして、一歩、後ろに下がる。

「なっ、どうして?!」

驚いたような顔で私をみる幼馴染、それに、親友だった子、それから、先輩。
どの顔も、信じられない、と、言わんばかりの色に、それぞれ、怒りと、悲しさと、驚きと、微かな歓喜を浮かべて、こちらを見ていた。

だから、私は微笑む。

最高の笑顔を覚えていて欲しいから。

「さようなら、みんな」

どうか、両親に、家族に、伝えてください。
私は幸せなのだ、と。

「まて、一緒に――!」

悲痛に叫ぶ、幼馴染の声と、飛び出そうとするその幼馴染を引き止める、親友だった彼女の姿と、どこか悲しげに、諦めの色とともに笑顔を浮かべる先輩の姿を最後に、彼らの立っている場所の下にあった魔法陣が、強く輝く。

――そして、私は、ひとり、この世界に残ったのだった。



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