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[掌編]混ぜると危険!? な恋愛ゲーム

2013.04.30 Tue [Edit]
Cat butler
Cat butler / tanakawho


夢をみた。
夢の中で私は、長テーブルの前におかれた椅子に座っていた。
向かいには、数名の人影。
人影があるのはわかるのに、なぜかあたりが白んでいて、そこに何人の人がいるのか、どんな格好をしているのか、どんな顔なのか、が、全く分からない。

わからないけれど、一つだけわかることがある。

これは面接だな、と、いうこと。

何かの面接を、私は受けているようだ。

質問を投げられ、名前に趣味に、好きなもの嫌いなもの、多少突っ込んだ嗜好について、と、次々に投げられる質問に、一つずつ答えていく。

やがて、最後の質問です、と、投げられた言葉に、私は、笑顔で答えた。

私の、最大の萌えと、愛を集約した、大好きな存在のことを。




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[掌編]残されたひとり。

2013.04.26 Fri [Edit]

Left alone
Left alone / Racchio



「私は、帰りません」

そして、一歩、後ろに下がる。

「なっ、どうして?!」

驚いたような顔で私をみる幼馴染、それに、親友だった子、それから、先輩。
どの顔も、信じられない、と、言わんばかりの色に、それぞれ、怒りと、悲しさと、驚きと、微かな歓喜を浮かべて、こちらを見ていた。

だから、私は微笑む。

最高の笑顔を覚えていて欲しいから。

「さようなら、みんな」

どうか、両親に、家族に、伝えてください。
私は幸せなのだ、と。

「まて、一緒に――!」

悲痛に叫ぶ、幼馴染の声と、飛び出そうとするその幼馴染を引き止める、親友だった彼女の姿と、どこか悲しげに、諦めの色とともに笑顔を浮かべる先輩の姿を最後に、彼らの立っている場所の下にあった魔法陣が、強く輝く。

――そして、私は、ひとり、この世界に残ったのだった。



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[掌編]私はあなたが大嫌い

2013.04.22 Mon [Edit]

2009 05 23 - 6476 - Barnegat Light - Oliver and the birds
2009 05 23 - 6476 - Barnegat Light - Oliver and the birds / thisisbossi



だから私は、あなたが嫌いなんだ。

目の前でニコニコと笑う彼女に、同じように笑い返しながら、内心で答える。
いつでも、要領がよくって、ちょっとドジで、そこそこ可愛くて、気がつけば周りが手助けしてくれる。
いつでも、その手助けが来ることを無意識のうちに当然としていて、自然体で護られているような子。
無意識だから、嫌味がなくて、だから余計に、たちが悪い。

ほら、いまも。
私があなたを助けると思ってるのでしょう。
だから、そんなに笑顔でいられるのよ。
私がいてくれてよかった、なんて。

笑顔の裏にある私の思いに、これっぽっちも気づかない。

そんなあなたが、私は大嫌い。
そう、大嫌い。




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[掌編]風の声が聞こえる

2013.04.20 Sat [Edit]

My Cat
My Cat / Shoichi Masuhara



子供の頃から、私は、どこか妄想の中にいきていたように思う。
誰かに話せばまゆをしかめられるような、そんなことを終始思っていた。

たとえば、そう。

私は風の声が聞こえるのだ、と、信じて疑っていなかった。
否、私にしてみれば、普通に聞こえていて会話しているのだと思っていた。
それが特殊だとか、もしかすると私の脳みその中だけの話だとか、そんな難しいことはなにもまだ、わからなかった。

ただ、縁側で、空を見上げて、木々の揺れる動きに合わせてキャラキャラと笑い言葉を紡ぐ、そんな子どもだった。



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[掌編]ファンタジーしよ!

2013.04.07 Sun [Edit]

Cat Fantasy
Cat Fantasy / khanb1



超能力が手に入るならなにがいい? と、夢の中で誰かに聞かれた。
なので、一生懸命、具体的に、細かく、こんな風な力がいい! と伝えてみた。

沈黙とどこか呆然とした気配が返ってきたけど、夢の中だからキニシナイ!
そのままワクワクしながら待ってる、と、ふわりと意識が浮上し始める。

あ、夢から醒める。残念だなぁ、と、思いつつ、抗わずに目覚める。

その寸前、深い溜息と、仕方がないな、と、いう声が聞こえた気がしたけれど、夢の中のことだから、そのまま忘れてた私なのだった。




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